里川 早帆 里川 早帆

合同会社パッチワークカンパニー
里川早帆

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志半ばで結婚退職、そして出産

私が大切にしたいのは子育て?仕事?

里川 早帆

地元・熊本の大学を卒業後、新聞社に就職。毎週30万部を発行する生活情報紙のライターとして、クライアントへの取材や校正、営業のサポートなどハードながらも充実した毎日を送る日々。楽しくて、後輩もできて、さぁこれから!という時に当時福岡に住んでいた夫との結婚が決まり、週末婚がスタート。長女を授かり、3年で退職して専業主婦になりました。

とは言え、働くことが大好きな私(学生時代は編集部アシスタント・早朝のコンビニ・スタバなど5つのアルバイトを掛け持ちしていたパラレルワーカー)。子どもが生まれる直前まで「子育てがある程度落ち着いたらすぐにでも働くぞー!」なんて思っていたのに、いざ産まれると「バリバリ働きたい」と「今しかない子育てを楽しみたい」という相反する(?)気持ちが半々に……。

今思えば、私自身が両親共働きの“鍵っ子”で育ってきたことが「子どものそばに居たい」と思ったきっかけかもしれません。私はいつも近くに祖父母が居てくれたので寂しさを感じたことはほとんどなかったのですが、転勤族であるわが家の場合は別。子どもに何かあったらすぐに駆け付けたいし、病気の時は安心して休ませてあげたい。子育てとの両立についてもやもやしていた時、キャリアの再形成(再就職)に対する大きな壁が「ブランク」であるということをネット検索で知り、とても焦ったのを覚えています。そこで、「また働くために」とファイナンシャルプランナーや簿記といった資格の勉強からスタート。長女が1歳を迎えたタイミングで求職活動を始めました。

自分らしく生きるための、仕事

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フリーランスとして再出発

“扶養内”に窮屈さを感じていたころに出会った
『パッチワークカンパニー』の働き方

仕事している様子
時間を有効に使えるテレワークだから、理想的な働き方ができています。帰宅した子どもに「おかえり」と言ってあげられるのが幸せ。

一社目に受けたのが、ママ向け情報誌を発行する会社のパート求人でした。しかし、「子育て優先!」を出しすぎてしまい見事不採用。業務委託としてだったらというお話を頂き、思わぬ形でフリーランスのライターとしての道を歩むことに。少し時間に余裕ができたことで、「Webのことも分かる紙媒体出身のライターになりたい」と思い立ちWEBデザイン学校に通学。いつかはフルタイムで働くことを目標に、「ブランクを作らないこと」「スキルを上げること」に必死でしたね。

子育て情報誌や食品メーカー、地域情報サイトの営業・運営でフリーランスのライター・Webデザイナーとして仕事をしていた2016年、夫の転勤で大分へ。同じころ大分県が「在宅ワーカー/自営型テレワーカー」といった働き方を推進し始めていたこともあり、養成講座や商談会などが開催されていました。そこに参加して勉強をしたり、仕事を受注したり、企業の在宅勤務などを行いながら仕事を続けました。子ども優先で働きたいとは思いながらも、限られた時間&扶養内で収入を調整しながら働くのはとっても窮屈。子育てと仕事のバランスやこれからのキャリアについて、悶々とする日々が続きました。

次女の妊娠出産・長女の小学校入学を経て2020年、「またバリバリ働く」ための第一関門として扶養を外れることを目標にしました。コロナ禍だったこともあり、この年はとにかくインプットに力を入れよう!と決意。その中のひとつが、以前から興味のあった「CAD」を学ぶことができる大分県主催の講座でした。実際に学んでみるとライティングやデザインとはまるで違う世界。それが興味深く、3カ月間の講座があっという間に終了しました。講師を務めていた代表の岡野から「ライティングやデザインの仕事が家でできるように、この業界でもテレワークが当たり前の社会にしたい」と声をかけていただいたのがきっかけで、入社を決意。全員がテレワークで働く『パッチワークカンパニー』の一員となりました。

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業界問わずテレワークの仕組みが整うことで

働くことがきっともっと楽しくなる

里川 早帆

2021年6月:撮影・スタジオ/児玉裕美(penelope)

 私は現在、建設業界にテレワークを広めるためのメディア運営・動画教材の制作など、多くの方にテレワークで働くことの良さやその方法を知っていただくための広報として働いています。毎日Web会議ツール「Zoom」に入って仕事をしますが、同日に出勤のワーカーさん達と顔を合わせて仕事ができるので同じオフィスにいるような感覚が新鮮です。自宅ではどうしても難しいON・OFFの切り替えも、この仕組みがあることで上手く切り替えられるようになりました。困った時や雑談などいつでも話しかけることができるので、フリーランスにありがちな心細さや寂しさもありません。

 そのほかにも、テレワークならではのメリットがたくさんあります。私の場合、通勤時間がないことで時間を有効活用できたり(昼休みに夕飯の下準備・お迎え時間ギリギリまで働くことができるなど)、子どもの行事や通院などで働くことができなかった分は夜や土日でカバーができたり。子どもに「おかえり」と言ってあげられるこの働き方だから、仕事も子育ても“本気”で頑張ることができるし、楽しむことができる。転勤族だからと会社に所属することをためらう必要もなくなりました。自分はどんな働き方をしたいのか。何を優先してどのくらい収入を得られるようになりたいのか。目標を立ててそこに向かっていると、チャンスがやってくることを実感しています。

 「家で働くという選択肢が当たり前の世の中に」――。『パッチワークカンパニー』のビジョンにもあるように、在宅でしっかりと働くことができる仕組みがあることで救われる方がたくさんいます。私もその一人です。「働くこと」と「子育てをすること」は相反するものではなく、両立できるもの。テレワークという働き方を通して、充実した日々を送ることができていることに感謝しています。

合同会社パッチワークカンパニー
里川 早帆

2021年6月:撮影・スタジオ/児玉裕美(penelope)