荒井 ちひろ 荒井 ちひろ

合同会社パッチワークカンパニー
代表 岡野 望美

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税理士になることを
目標に勉強して就職もした
そんななか、国東への
移住を決意しました。

Chiro Arai

荒井 ちひろ

東京の大学を卒業して、故郷・新潟で会計事務所に就職しました。勤めながら税理士になろうと大学院にも通っていたんですんね。忙しく動いて、当時はそれなりに充実しているような気になっていましたね。仕事もあるし、勉強もして。でもある時友達から「今の状況で100万円もらうのと、1年間自由に暮らすのとどっちがいい?」と言われて、ふと、私なら1年間自由に暮らす方を選びたいなと思って。そしたらなんだかソワソワしちゃって、仕事を辞めて大学院も休学してたびに出ちゃったんです。

気ままに旅してまわって国東半島に出会い、「私が生きる場所はここだー!」と直感で確信しました。得体の知れない魅力にみせられて旅から戻っても気持ちは変わらす、「どうやって生活しようかな」って空き家だとか仕事を探しました。そうこうしていたら運良く国東市の地域おこし協力隊の募集記事が出て、迷わず応募しました。

トントン拍子で事が進んで、2015年4月に移住、地域おこし協力隊として市役所で仕事をするようになりました。イベントのお手伝いをした、机について書類整理をしたり、出会いもたくさんあって楽しい時もあったけれど、なんとなく「このままでいいのかな」という違和感が。朝、決まった時間に出勤して、仕事して、決まった時間に家に帰る。薄々気づいていたけれど、自分の苦手なことがハッキリしました。

自分らしく生きるための、仕事

緑線

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苦手なことは頑張らない、
得意なことを伸ばしていく。
それがパッチワークカンパニーの働き方。

仕事している様子
大好きな『海辺と珈琲 ことり』さんでお仕事
美味しいコーヒーと店主・多田羅さんとの楽しい会話で気分もリフレッシュ。

なにが苦手って、私は「時計を見る生活」が大の苦手!それに電話がダメ。私の最も苦手なことだったと改めて気づきました。同時に、じゃあ私がここで暮らす理由ってなんだろうというのも考えましたね。移住したての時は「合わなかったら新潟に帰ればいいや」とも思ってたのに、どんどん国東が好きになっていく。その魅力を自分らしい方法で表現できないかなって。まずは『国東探訪』と名付けたフリーペーパーを作ってみました。国東市内の神社仏閣やお祭りなどを巡って私目線で紹介するのですが、これがまた楽しくて(笑)取材や執筆、デザインも自分でして、制作にのめり込みました。私がやりたかったのはこれだ!って。それで気持ちに区切りをつけて、地域おこし協力隊は1年ほどで卒業しました。

パッチワークカンパニー代表の岡野さんと出会ったのはそんなタイミングでした。「CAD を使ってうちの仕事をやってみない?」って声をかけてくれたんです。とはいえ私は CAD ソフトなんで一度も触ったことがない超初心者レベル。それが今では CAD を使ってチームで仕事をしています。

超初心者だった私がなぜ CAD を使えるようになったかというと、岡野さんが CAD ソフト解説本をプレゼントしてくれたから(笑)それにいつもネット上で誰かと繋がっていて、チャットで質問すれば答えが返ってくる。学んで実践してを同時にできるから習得も早かったのかなと思います。自分の予定とスキルにあわせて担当するパートを決めることができるし、さらに「できないことは無理をしない」というのが会社の方針なんです。作業効率が落ちてしまうからなのですが、気持ちが軽くなりました。

緑線

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暮らしのための仕事にも
個性を活かしたいし、
自らのメディアで国東のことを
発信していきたい。

荒井 ちひろ

インタビュー:2018年11月
聞き手/廣岡 衣奈(garagraph)
撮影/谷 知英(WARASHIBE PICTURES)
ヘアメイク/雨森 真理子(kira kira karowa)
ロケ地/海辺と珈琲 ことり

テレワークの仕事は、家の中でひとりでコツコツと好きな時間に頑張れるし、やりとりはチャットだし、私の苦手な「時計と電話」の出番がほぼないの(笑)

今ではパッチワークカンパニーの仕事の他に、絵を描いたり、パッケージや WEBサイトのデザインの業務をうけたり、執筆業もしています。たまに占い師。できる時にしっかり仕事をして、休憩時間に猫と遊んだりしてバランスをとっています。

それから私、シエスタが大好きなんです(笑)。昼食後にゆっくり昼するんですね。そしてまた頑張る。私にとってすごく大事な習慣になっています。家で映画を観たり、読書の時間も大切にしています。今の働き方はそういった大切にしたい時間を1日のなかに組み込むことができるんです。

自分のペースで、そして得意なことや求められることで生計を立てて、自己メディアである『国東探訪』も育てていきたい。今は紙媒体ではなく最近は WEBサイト(http://kunisaki-tambo.com)で記事を出していて、今後コンテンツを充実させていきたいと計画しているところです。地元の人たちが喜んでくれたら一番嬉しいですね。

自分らしく働ける環境は、自分で作ることができる。得意なことをどんどん伸ばして、できないことは無理をしない。テレワークを通じて、そんな理想のスタイルが実現できることを知りました。毎日私自身が心地よく暮らしていくために、いまの仕事がある、というのが幸せなことだなぁと実感しています。

千尋屋
荒井 ちひろ

インタビュー:2018年11月
聞き手/廣岡 衣奈(garagraph)
撮影/谷 知英(WARASHIBE PICTURES)
ヘアメイク/雨森 真理子(kira kira karowa)
ロケ地/海辺と珈琲 ことり