在宅CADオペレーターは、目標とする収入の目安によって「仕事の探し方」や「キャリアプラン」などが異なります。
この記事では、在宅CADオペレーターの「仕事の探し方」や「キャリアプラン」などについて、収入目標別に3つのパターンに分けて、それぞれ詳しく解説しています。
- 扶養の範囲内の収入が欲しい方(年収100万円)
- 経験・スキルを活かしてパート以上に稼ぎたい方(年収200万円)
- キャリアを積んで最終的に本業にしたい人(年収500万円〜)
あなたが目指すところから読んで、ぜひ参考にしてください。
また、在宅CADオペレーターのメリット、デメリットについてもお伝えしていますので、合わせてご覧くださいね。
副業から始める在宅CADオペレーターの基礎知識
まずはじめに、副業から始める在宅CADオペレーターの基礎知識についてお伝えします。
副業から在宅CADオペレーターを始めたいと考えている方は、まずこちらを抑えておくことが重要になります。
- 安定して受注したいならAutoCADは必須
- 最初から完全在宅の副業は見つからない
- 在宅常駐によって出社不要の新しい働き方
それぞれ、詳しく解説します。
安定して受注したいならAutoCADは必須
CADソフトの種類は、大きく分けて「汎用CAD」と「専用CAD」の2種類に分けられます。
汎用CAD | 専用CAD |
どんな分野の図面にも使えるCAD | 電気、鉄骨、船など各分野に特化したCAD |
汎用CADの中にAutoCAD、JWなどがある 【各分野で有名な2DCAD】 | 会社ごとにどのソフトを採用しているか入社してみないとわからないので、専用CADを事前に勉強する意味がない |
汎用CADの中でも、AutoCADは非常にシェアが高いソフトで、年間7万円前後の使用料にもかかわらず、各分野で幅広く利用されています。
連携や互換性に強いAutoCADを使っている会社は大手企業が多いです。
一方、JWは無料で使えるソフトなので、JWを使う会社は金銭的な余裕がない可能性が考えられます。
CADにお金をかけられない会社が、外注費にしっかりお金をかけるとは思えません。
つまり、AutoCADのスキルがあった方が、金銭的条件の良い仕事が得られる可能性があるということです。
そのあたりも踏まえて、安定して受注したいならAutoCADのスキルは必須になります。
最初から完全在宅の副業は見つからない
ここではっきり断言しますが、未経験者がいきなり完全在宅でCADオペレーターから仕事を始めるのは無理です。
まして副業となると、CADエンジニアのスキルがある優秀なごく一部の人のみ。
CADの仕事は、「職人の仕事である」という自覚が必要です。
将来的な経済的自立、完全在宅での仕事を目指すなら、副業という感覚ではなく集中して本気で取り組む覚悟を持ちましょう。
キャリアを見据えて、計画的に実務経験を積むことが大切になります。
在宅常駐によって出社不要の新しい働き方
上記でもお伝えしましたが、現状では完全在宅でCADオペレーターの仕事を副業からはじめる、というのは難しいのが現実です。
そこで『パッチワークカンパニー』では、在宅でCADの仕事を実現する新しい働き方として、パッチワーク式「在宅CAD」の仕組みを作りました。
このパッチワーク式「在宅CAD」は、以下の3つの特徴があります。
- 「在宅」でありながら「客先常駐」を実現
- 「在宅」でありながら「チームワーク」を実現
- 「在宅」でありながら「社員」を実現
「在宅で働けるフリーランス」+「常駐で働ける社員・派遣」のいいとこ取りをした新しい働き方です。
パッチワーク式「在宅CAD」についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
扶養の範囲内の収入が欲しい方(年収100万円)【在宅CADオペレーターのキャリアプラン】
在宅CADオペレーターのキャリアプランとして「扶養の範囲内の収入が欲しい方(年収100万円)」の
- 仕事の探し方とキャリアプラン
- 仕事内容
- 具体事例
についてそれぞれ解説します。
仕事の探し方とキャリアプラン
近所でCADの内職を扱っている人、取り仕切っている人を探し出すという方法があります。
足場の図面、電気の図面など一つの分野に特化したものを、よく取り扱っています。
単価は安いですが、未経験からでも在宅で始められる可能性があります。
先輩に教えてもらいながら進めるため、一人で副業として取り組むのは難しいですが、主婦業との両立はしやすいでしょう。
また最初はリアルで会って教えてもらったり、関係を築く努力が必要になります。
仕事内容
足場だけ、電気だけなど、特定の分野に特化した)図面を描くケースが多いです。
具体事例
団地で図面を取り仕切っていて、団地内の主婦たちが図面を描いている事例があります。
子供が幼稚園や学校に行っている間に、仕事を行うことができます。
主婦の間の口コミで仕事の話が広まり「単価は安いけど、主婦業の合間に家で稼げるのはいいよね!」といったかたちで始められる方が多くいます。
経験・スキルを活かしてパート以上に稼ぎたい方(年収200万円)【在宅CADオペレーターのキャリアプラン】
在宅CADオペレーターのキャリアプランとして「経験・スキルを活かしてパート以上に稼ぎたい方(年収200万円)」の
- 仕事の探し方とキャリアプラン
- 仕事内容
- 具体事例
について、それぞれ解説します。
仕事の探し方とキャリアプラン
人材不足の中小企業のCADオペレーターとして就職すると良いでしょう。
女性のCADオペレーターであれば、旦那さんが転勤で引っ越しになった場合、在宅を認める会社が多いのでそれに乗るという方法もあります。
ただ特別な理由がないと在宅が認められるケースはまだ少なく、稀です。
計画的に在宅CADオペレーターを目指したいなら、最初から「仕事を覚えたら在宅可」と求人条件を出している会社を選びましょう。
仕事内容
CADオペレーターとして、担当者の指示に従って図面を描きます。
具体事例
実際、旦那さんが転勤になり引っ越ししなければならなくなったため、その方に限り「在宅可」に認められたケースがあります。
ただ特別なケースなので、信用を積み重ねて「転勤しても辞めて欲しくない」という人材になっておくことが重要です。
しっかりした技術を持っておくことが人生の選択肢を広げます。
キャリアを積んで最終的に本業にしたい人(年収500万円〜)【在宅CADオペレーターのキャリアプラン】
在宅CADオペレーターのキャリアプランとして「キャリアを積んで最終的に本業にしたい人(年収500万~)」の
- 仕事の探し方とキャリアプラン
- 仕事内容
- 具体事例
について、それぞれ解説します。
仕事の探し方とキャリアプラン
現時点ではまず会社に就職して、CADオペレーターから担当者に上り詰め、その仕事を持って独立するしか方法がありません。
年収500万円を目指すなら、担当者レベルの仕事ができないと難しいのが現実です。
独立を前提にするのであれば、様々な経験ができる中小企業に就職しましょう。
大企業に就職してしまうと、仕事が縦割りで、一部分しか担えない可能性が高いためです。
そうなると、担当者になってプロジェクト全体が分かるようになるまでに、時間がかかりすぎてしまう可能性があるので注意が必要です。
仕事内容
CADのことだけでなく、工程管理や現場の理解、人間関係がスムーズにいくようになど、プロジェクトに関わる全てのことをマネジメントします。
具体事例
ここでは、パッチワークカンパニー代表の岡野のケースをご紹介します。
新卒入社して、2年目から担当者になりました。
担当者としてお客さんが付いていたので4年目に独立しました。
後任がいなかったこともあり、付いていたお客さんがそのまま仕事を発注してくれました。
会社とも話し合い、納得いただいた上で円満退職。
場合によっては会社と揉めることもあるので、独立するというのはそういう覚悟も必要です。
その後は紹介、紹介で営業をしたことは一度もありません。
いつまでも社員的な扱いを受け、単価を上げにくいケースもあるので注意!
パッチワーク式在宅CADで働いた場合の収入とキャリアアップ事例
まずCADオペレーター(時給1000円)の仕事の経験を積むところから始めます。
そこから担当者(時給1500円)になり、さらにプロジェクトマネージャー(時給2000円)へとステップアップを目指します。
プロジェクトマネージャーになると、マネジメントするCADオペレーターの仕事時間に応じて、管理料(時給100円)が発生します。
例えば、マネジメントするCADオペレーターが5人つくと、「時給100円×5人分」の管理料が仕事時間に応じてプラスでつきます。
在宅CADオペレーターのメリット・デメリット
在宅CADオペレーターのメリット、デメリットについてご紹介します。
こちらは、実体験を踏まえてお伝えしますね。
メリット
在宅CADの仕事を実現できると、通勤時間がないことで、その時間を有効に使うことができます。
朝ゆっくり起きることができたり、夜に家族と過ごす時間が増えたりと、自分の時間が作りやすくなります。
そうした時間が持てることで、心のゆとりや生活の豊かさが大きく変わってきます。
さらにパッチワーク式在宅CADなら、フレックス制なので勤務中でも中抜けができます。
自分や家族のライフスタイルに合わせて、自由度高く働くことが可能です。
自分が持てる最大のパフォーマンスを発揮できるのが、パッチワーク式在宅CADの仕組みだと思っています。
デメリット
家にいることで、家族から都合よく家の用事を言いつけられる傾向にあります。
そうならないためにも、仕事についての理解と協力を得るために、家族としっかり話し合う必要があります。
また、外部との関わりを意識的に持たないと引きこもりがちになります。
気分転換も含め、外で気の合う友達との交流やスポーツなども、積極的に楽しみましょう。
サマリー:【在宅CADオペレーター】副業から始める収入目標別キャリアプラン
この記事では、在宅CADオペレーターの「仕事の探し方」や「キャリアプラン」などについて、収入目標別に3つのパターンに分けてそれぞれ詳しく解説しました。
扶養の範囲内の収入が欲しい方(年収100万円) | |
仕事の探し方 | 近所でCADの内職を扱っている人、取り仕切っている人を探し出す |
仕事内容 | 特定の分野に特化した(足場だけ、電気だけなど)図面を描く |
具体事例 | 団地で図面を取り仕切っていて、団地内の主婦たちが図面を描いている |
経験・スキルを活かしてパート以上に稼ぎたい方(年収200万円) | |
仕事の探し方 | ・中小企業のCADオペレーターとして就職する ・「仕事を覚えたら在宅可」と求人条件を出している会社を選ぶ |
仕事内容 | CADオペレーターとして、CADエンジニアの指示に従って図面を描く |
具体事例 | 旦那さんが転勤でその方だけ特別条件で「在宅可」が認められた |
キャリアを積んで最終的に本業にしたい人(年収500万円〜) | |
仕事の探し方 | 会社に就職して、担当者に上り詰め、その仕事を持って独立する |
仕事内容 | CADのことだけでなく、プロジェクトに関わる全てのことをマネジメントする |
具体事例 | 新卒入社で、2年目から担当者に抜擢 担当者としてお客さんが付いていたので4年目に独立 |
パッチワーク式在宅CADで働いた場合の収入とキャリアアップ事例 | |
CADオペレーター | 時給1000円 |
担当者 | 時給1500円 |
プロジェクトマネージャー | 時給2000円+管理費 ※管理費=マネジメントするCADオペレーター1人あたり時給100円 |
現状では完全在宅で行うのは難しいとされているCADオペレーターの仕事。
そこで『パッチワークカンパニー』では、パッチワーク式「在宅CAD」という仕組みで、在宅常駐によって出社不要の新しい働き方を実現しています。
この記事を参考に、少しでも多くの方が「在宅CADオペレーター」という働き方に興味を持っていただけましたら幸いです。