日本の建築業界で、今後仕事の需要がますます高まり貴重な人材になっていくであろうと言われているのが、BIM/CIMオペレーターです。
この記事では、BIM/CIMオペレーターの収入目標別に、仕事の探し方や仕事内容、収入の目安などについて詳しく解説しています。
BIM/CIMオペレーターとしてこれから活躍したいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
BIM/CIMを使う仕事をする上での必須スキル
まずはじめに、BIM/CIMを使う仕事をする上で必須となるスキル
- 二次元図面がしっかり読める
- 二次元CADと三次元CADの操作ができる
について詳しく解説します。
二次元図面がしっかり読める
BIM/CIMを使用して、二次元図面を三次元図面にしていくところから始めます。
ですので、二次元図面がしっかり読めることが必須のスキルとなります。
必ずしも図面が描ける必要はありません。
凡例や専門的な用語が分かることも大切です。
図形ではなく、記号や専門用語で表現されていることがあるので、ここをしっかり理解している必要があります。
二次元CADと三次元CADの操作ができる
二次元CADと三次元CADの操作ができることも必要なスキルです。
操作ができる二次元CADと三次元CADは、同じメーカーの同じシリーズのソフトウェアでなくても問題ありません。
ただし、違うCAD間でデータのやり取りが必要な場合は、互換データの知識が必要になります。
BIM/CIMオペレーターとしてキャリアを積みたい人(年収100万円〜400万円台)
ここでは、BIM/CIMオペレーターとしてキャリアを積みたい人(年収100万~400万円台)の
- 仕事の探し方とキャリアプラン
- 仕事の内容
- 収入の目安
についてご紹介します。
仕事の探し方とキャリアプラン
BIM/CIMオペレーターになることを目指します。
BIMオペレーターは、現状でもそれなりに求人があります。
ネット検索して探すことをおすすめします。
その場合、備考欄などに「BIM/CIMオペレーター」の用語が入っていないと、検索してもヒットしません。
「CADオペレーター」として一つにまとめられてしまっているパターンが多いので、ハローワークで「BIM/CIMオペレーター」の求人を探すのは大変かもしれません。
注意すべきは、BIM/CIMを取り扱っている会社に入ったからといって、必ずしもBIM/CIMオペレーターの仕事をさせてもらえるとは限らないということです。
BIM/CIMの仕事はまだ少ないため、2次元の図面を描かされることもあります。
「BIM/CIMの仕事がまだ確立されていないので、スキルのある人を探している」という会社であれば、自分で実力をアピールする必要があります。
スキルのある人が少なく、会社が実力ある人を育てられていないのが現状なので、実力があればチャンスと言えるでしょう。
仕事内容
BIM/CIMオペレーターとして、指示のもとに3Dモデルの作成をします。
収入の目安
現在ではBIM/CIMオペレーターの収入は、CADオペレーターと大きな差はありません。
しかし、これから仕事の需要が増えると見込まれているBIM/CIMオペレーターの方が、将来性があると考えられます。
CADオペレーターの平均時給(2022年) | |
派遣社員 | 平均時給1,696円 |
アルバイト・パート | 平均時給1,096円 |
[参照]求人ボックス
CADオペレーターについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
キャリアを積んで最終的に本業にしたい人(年収500万円〜)
次に、キャリアを積んで最終的に本業にしたい人(年収500万円~)の
- 仕事の探し方とキャリアプラン
- 仕事の内容
- 収入の目安
について、ご紹介します。
仕事の探し方とキャリアプラン
BIM/CIMエンジニアを目指して、プランを立てることが重要です。
BIM/CIMを会社で教えられる人がいるケースは少ないので、独学で勉強してスキルを身につければ、貴重な人材として採用してもらえるチャンスです。
CADができるだけでは採用につながりにくいですが、BIM/CIMができるだけで採用につながる可能性があります。
仕事内容
モデリングに加えて、様々な情報の入力をします。
また、BIM/CIMソフトを使用して計画から管理までを行います。
そのためCADやモデリングのスキルだけでなく、プロジェクトや工事全般に関わる知識や経験が、二次元図面よりもさらに必要になります。
収入の目安
BIM/CIMエンジニアの収入の目安のデータは、世の中にまだないのが現状です。
そこで、扱うデータを二次元から三次元に変えただけで、実態が近いと推測される下記の2つの職種データから、BIM/CIMエンジニアの収入の目安を見てみましょう。
- BIM=建築設計技術者のデータ
- CIM=土木設計技術者のデータ
BIM=建築設計技術者の年収 | CIM=土木設計技術者の年収 |
平均586.2万円 | 平均566.5万円 |
[BIM参照元]厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)
[CIM参照元]厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)
BIM/CIMエンジニアは今後仕事の需要も増え、CADエンジニアのみの年収よりも高額になる可能性が高いです。
サマリー:BIM/CIMオペレーター|収入目標別キャリアッププラン
この記事では、BIM/CIMオペレーターの収入目標別に、仕事の探し方や仕事内容、収入の目安などについて詳しく解説しました。
BIM/CIMオペレーターとしてキャリアを積みたい人(年収100万~400万円台)
仕事の探し方とキャリアプラン | ・BIM/CIMオペレーターになることを目指す ・ネット検索して探す |
仕事内容 | ・BIM/CIMオペレーターとして、指示のもとに3Dモデルの作成 |
収入の目安 | ・派遣社員…平均時給1,696円 ・アルバイト・パート…平均時給1,096円 |
BIM/CIMオペレーターとしてキャリアを積んで最終的に本業にしたい人(年収500万円~)
仕事の探し方とキャリアプラン | ・BIM/CIMエンジニアを目指してプランを立てる ・独学で勉強してBIM/CIMのスキルを身につける |
仕事内容 | ・モデリング+様々な情報の入力 ・BIM/CIMを使って計画から管理までを行う |
収入の目安 | ・BIM=建築設計技術者の年収…平均586.2万円 ・CIM=土木設計技術者の年収…平均566.5万円 |
仕事の需要は増えつつあるにもかかわらず、人材が不足している今、BIM/CIMのスキルがあれば一歩踏み出すチャンスです!。
この記事が、BIM/CIMオペレーターとしてこれから活躍したいと考えている方の、お役に立てれば幸いです。